梶の頬に大きなひっかき傷が出来ていたのはとある日の朝だった。悲鳴を上げたマルコに情けない顔をして、梶は「寝て起きたらこうなってて」と他人事のように話し出した。
「起きた瞬間からなんか痛いなぁとは思ったんですけど、まさか顔に傷が出来てるなんて思わないじゃないですか。ベッドの近く鏡無いし、気付かずにそのまま洗面台に行ったんです。で、ロクに確認しないで顔洗ったら妙に痛いじゃないですか。ビックリして慌てて鏡見たらコレですよ。こんなにでっかい傷いきなり顔に出来たこと無かったし、いやぁビックリ」
痛いというわりに梶は妙に饒舌だった。ペラペラと発見までの経緯を離し、いてて、と顔をしかめる表情にはうっすらと安堵が見え隠れしている。
場に居合わせた伽羅は、そんな梶の様子を見て(弱い奴だ)と彼を切り捨てた。目を見開いたままの貘やマルコの後ろで、このゴミクズ、と腕組みをして早くも梶に冷めた目を向けている。
こめかみから口の横まで斜めに入った傷は血が滲むほど深く、線の太さも一定で、引っ掻いている最中に少しでも躊躇いがあったらこうはならないだろうといった有様だった。野良猫でも入ったか、とホテル高層階では考えにくい疑いをいくつか貘やマルコが掛けたところで、当の梶本人は気まずそうに「いや、それがですねぇ」と手を上げる。伽羅の予想通り、彼の短く切り揃えられた爪の合間には血と皮膚の欠片が詰まっていた。
「え、自分でやっちゃったの?」
貘が言う。あまりにその声が硬く、(お前もか嘘喰い)と伽羅の眉間が一層寄った。
「っぽいです」
「何で。梶ちゃん、自傷癖あったの?」
「分かんないですけど……」
「分かんないって何? 記憶ないの? 痛くて起きるとか無かったの?」
「ええと……」梶の顔色が段々と曇る。
「ねぇちゃんと状況理解出来てんの? 梶ちゃん自分がどこ怪我してるか分かる? 顔だよ、顔。なにヘラヘラしてんの? 傷が残ったらどうすんの? 顔に傷あったらコンビニとか入りにくくなるよ。好きでしょ梶ちゃんコンビニ。入れないんだよ? 分かる?」
貘の詰問口調はパニックの表れだった。ギャンブルでは頭の回る男だが、こと家庭内のアレコレに関しては飽きれるほどに心が弱い。たった数秒で門外漢の伽羅でさえ悪手だと分かる言動をいくつも繰り出した貘は、その後もロクに返答できない梶の手を握りしめ「どうして? なんで?」といたずらに梶を追い込み続けた。梶の顔がみるみる強張っていき、目には動揺の涙が浮かぶ。
泣かれては鬱陶しいからと見かねた伽羅が制するより早く、二人の間に割って入り「それ以上はいけない」と制したのはマルコだった。
「マーくんどうしたの? ちょっと待ってて。今梶ちゃんの話聞いてるから」
「さっきからカジは話なんてしてないのよ。マルコ知ってる。貘兄ちゃん、それ以上はいけない」
「いけないって何が?」
「カジを怒るのは止めるべきよ」
「怒ってないよ。心配してるだけ。だって顔にこんな傷、普通自分でつけないよ」
「マルコもつけたことある」
さらりと告げられた事実に貘と梶が息を呑んだ。幼くて素直で愛しい彼らの弟は、しかしかつては“廃ビルの悪魔”として人々に恐れられていた。日の当たる世界に飛び出し、光をたっぷりと吸い込むようになったマルコの瞳が、少し伏せられ、以前のように深く黒い闇に濁る。
「ロデムがたくさん人を殺した時、どうしてロデムがそんなことするか分からなくて、マルコはどうしたら良いか分からなくて、だからマルコは自分の顔を殴ったことがある。誰かにロデムがした罰をマルコは受けた。足も殴った。手も、壁にたくさんぶつけた」
壊れたのはまぁ、壁だったけど……。
最終的に肩を落としたマルコが小さく付け加える。マルコらしいオチだが、言わんとすることは場に居る人間全員に伝わった。
貘が梶の手を離し、梶はサッと恥じるようにその手を背中に隠す。良心の呵責による過剰な内省。自己批判の末に生まれた自傷行為。お人好しで、献身的で、命の重みに敏感で、なのに先日ファラリスの雄牛で人を殺してしまった梶にとって、己とロデムの存在には対した差は無かった。
いや、もはや同等の立場だとすら認識しているのかもしれない。伽羅は蒼白になった梶を見てうんざりとした気分になった。道徳倫理を説く気など伽羅にはさらさらないが、他人が聞けば口をそろえて「それは話が違う」と否定するような認識を、当の梶がそう思い込んだまま引かずにいるのだからどうしようも無かった。
「……寝ている内に自分を傷つけてるみたいなんです」
梶が後ろに回した手を、逆の手が思いきり抓っていた。おそらく無意識の行動である。弱い奴はこれだから胸糞が悪い、と内心毒づいた伽羅の隣で、貘は唇を噛みしめたままジッと梶を見つめていた。
普段勝負の策を巡らせることに使われる優秀な頭は、いまは都内のメンタルクリニックをいかに効率良く回れるかを試算しているのだろう。宝の持ち腐れだと伽羅は思うが、きっと貘は「今こそ遣い時だよ」と断言するに違いない。身内にはとことん甘い男なのだ。
「実はこれ、初めてじゃなくて」
「え」
「手を引っ掻いてたり、起きたら腕に歯形が付いてたり、最近ちょこちょこあったんです。でも小さい傷だったし、正直傷を見るたび楽になれたし」
「梶ちゃん―――!!」
「けど日に日に、どんどんエスカレートしてて。こんな傷、これからも出来るようじゃ仕込みに支障が出てしまう。どうにかしなきゃとは思うんですけど、なにせ全部寝てる間のことだから……」
だから僕、そろそろ眠るのが怖いです。
梶が正直な言葉を口にすると、たまらなくなったのか「梶ちゃん!」と言って貘が梶を抱き締めた。白い悪魔が何の他意もなく梶のために泣きそうになっており、マルコもうるうるとした目で「カジ!」と貘に続く。あとには家族のように支え合って暮らす男三人、ひしと抱き締め合って絆を確かめ合う美しい光景が広がった。朝日が差し込むなか、男三人がぎゅうぎゅうになって光の中でお互いを慈しんでいる。誰しもが思う愛の情景だった。伽羅だけが腕組をしたまま『何だこの茶番』と思っていた。
「なんだこの茶番」
何だか嫌な気がしていたので、念のため伽羅はわざわざ口にも出しておいた。
※※※
「……で、なぜ」
「知るか」
大きな体に梶は後ろから抱きかかえられている。梶が伽羅に疑問を投げかけ、伽羅は梶を青筋の浮かんだ表情で退けた。
セミダブルのベッドの上、中肉中背の梶とヘビー級の伽羅が寄り添って横になっていた。そんな風に書くとまるで仲睦まじい恋人同士のようだが、実際は梶はダラダラと脂汗を浮かべていたし、伽羅は切れちゃいけない太さの血管がもう何本か決壊寸前である。伽羅の嫌な予感というのは大抵当たるもので、「ちょっと今晩梶ちゃんが自傷しないように一晩中抑えといてよ伽羅さん! お願い! 梶ちゃんにこれ以上傷が増えたら可哀相でしょ! えっ俺? いや無理無理眠ってて力加減馬鹿になってる人間を俺が一晩中制御出来るわけないじゃん」と案の定ほざいてきた貘の無茶ぶりに答える形で、伽羅は今晩、梶を後ろからがっしりと抑え込んだまま寝ることになっていた。『世界が自分中心に回っている』か『伽羅が自分中心に走っている』のどちらかを確信していないと到底出てこないであろう提案を、何の躊躇いもなく伽羅に出来る人間など世界広しといえど斑目貘くらいだろう。伽羅の言葉を借りると「クソみたいな提案」、梶の言葉を借りると「自傷なんてまどろっこしいことしてないで飛び越えて死ねって言ってます?」である。
同衾する女ならいざしらず、何が悲しくて伽羅は今晩汗臭くむさ苦しい生ゴミを抱えて過ごさなくてはならないのか。それもこれも梶が貘にとって家族同然の相棒であることがいけなかった。あとはそう、伽羅が貘中心に走り回っていることも。
「すいません伽羅さん、僕が眠れないなんて言ったばっかりに……」
「喋るな。癇に障る」
「あ、ウッス」
「お前がこれから朝までに立てていい音は心音だけだ。間違えるなよ」
「ウッス」
「それでもうるせぇようなら、たまには気遣って三分くらい心音を止めろ」
「ウッス。無理っす。ウッス」
梶は早々に会話を諦め、ぎゅっと目を瞑って眠気が訪れることを待った。眠ってしまうことが得策だった。今晩の伽羅は貘から直々に頼まれたからこそ梶に付き合っているだけであり、伽羅と梶の関係を考えれば、これ以上の接触が望ましいとは思えない。
男二人と無音が横たわる寝室で、備え付けの時計がカチコチと鳴っている。この音より自分の心臓はうるさいだろうかと梶は考えて、(うるさいだろうなァ)ととんでもない鼓動を刻み続けている自分の心臓を恨めしく思った。背中には伽羅の熱がある。筋骨の発達した伽羅の身体は体温が高く、コタツを背負っているようだった。
「人を殺すのはそんなに怖いか」
無音のなか、唐突に伽羅が問いかけてきた。えっ喋るなってアンタが……と梶は思ったが、言える雰囲気ではなかったので正直に気持ちを口にする。
「怖いし、怖くありたいです」
「無駄だ。人は死ぬ」
「それでも怖がっていたい」
同じ意味を重ねるように続けた。僕は命に臆病でいたいと、恩人が全面的な信頼を寄せる最高峰の暴の腕の中、梶は妙な力強さを込めた言葉で継げる。
「命は消えてしまうもので、消すものじゃない」
また無音が訪れた。伽羅は梶の言葉に返答をせず、ただ縛るように回した腕に力を込めた。梶は体に心地よい重さを感じる。絶妙な力加減は、圧迫感と安心感の丁度中間にあった。きっと親がふにゃふにゃの赤ん坊を抱き締めたとき、赤ん坊はこの窮屈さが心地よくて眠りにつくのだろう。
いつの間にか梶の眉間からは険しい皺が消えていた。もう一度眠ろうと努力したとき、今度は不思議なくらい容易に、眠気が梶の身体を浸食していった。
程なくすうすうと穏やかな寝息が聞こえてきて、伽羅は(本当に寝やがったコイツ)といささかギョッとする。意識を失うと梶の手は何度か逃げ出そうと藻掻きはじめたが、そのたびに伽羅は蠅を払う程度の力で制し、皮膚の硬い男の手をシーツに縫い付けた。梶は年相応の心肺能力を有しているだけで、筋力に関して言えば貘と似たり寄ったりだ。つまり伽羅にとってみれば非力そのもので、そんな梶の自傷を抑え込むことくらい、伽羅には造作もなかった。
所詮梶は伽羅にとって知人以下の存在であり、他人の体温を腹に感じる今晩も、伽羅にしてみればただ生温さが眠気を誘うだけの退屈な夜だった。眠る梶はただデカくて温くて少々臭いのあるぬいぐるみのようなもので、つまらないものだが、この退屈な夜にあっては暇潰し相手にするしかない。
目的のために寝るわけにもいかず、伽羅は握りこんだ梶の指で手遊びなどをして時間を潰した。身を捩らせるだけでセミダブルのベッドが悲鳴を上げるので、その軋みが鬱陶しく、ベッド脇の携帯に手を伸ばすことさえ億劫だった。
「んぅ」
「起きたか」
「んすぅ」
「寝てんのか」
ただデカくて温くて少々臭いのあるぬいぐるみを抱いて過ごしている、色気も意味もない夜。
散々な夜だと伽羅は思ったが、同時に、誰と過ごす夜も突き詰めていえばそうなのかもしれないとも思った。人はみなサイズ展開と香りのバリエーションが少々豊富な温いぬいぐるみだ。そこにどんな付加価値をかけるかは、結局のところ個人の裁量に依るところが大きい。
命を一つ二つと数えるつもりは伽羅にも無いが、梶に関してはあまりにも命の認知が歪んでいる、というのが伽羅の見解だった。
自分の殺した人数は両手を越えた辺りで数えることを止めた。正確な数の差は分からないが、たった一本指が立つだけの梶と数で勝負にならないことは明白だった。ファラリスの雄牛の中で何が起きたのか、事の顛末を伽羅は知っている。馬鹿が勝負の中で自ら墓穴を掘って死んだのだ。貘だったら作戦勝ちの一言で片付けていたし、伽羅も自業自得以上の感情を持たなかった。仕掛け人のカールでさえ不慮の事故だといった。梶だけが「殺害」と呼んで憚らないだけだ。
苦しく生きて何になるのだろうと、伽羅には梶の生き方が単なる馬鹿の悪あがきにしか見えなかった。噓喰いは頭が良いのにどうも馬鹿を偏愛する癖がある。悪食な奴だ。さすがは嘘が主食なだけある。
伽羅はどうしてもこの弱い生き物が好きになれない。何故好きじゃないのか言語化できるほど梶を深くは知らないが、まぁシンプルに「弱いから」だとは思う。伽羅は生まれながらの強者だ。だから弱者の気持ちは分からない。推し量るつもりもない。弱いなら強くなれば良いだけの話で、強くなれないなら死ねば良いだけの話だった。弱肉強食。世の理はたったその四字で説明が付く。そんな世界に、弱いまま「どうして」を問いかけ続ける梶は異端だ。理解できない。では死んだ方が良い? そんなの、それこそ梶の思う壺だった。
また梶が動き、ベッドがぎしりと鳴いた。先ほどより込められた力は強かったが、伽羅にはやはり気にするまでもない力だった。抑え込んで抱きかかえる。温いぬいぐるみはドクドクと心臓を動かしている。力強く脈打つ心臓も、まさか自分の持ち主がここまで弱い存在だろうとは思っていないだろう。
「人を殺すことはそんなに恐ろしいか」
伽羅は返ってこない質問を投げる。
「なら自分を殺すことにも怯えろ。命は尊いだなんだとほざくなら筋を通せ」
返事はない。梶の心臓だけが存在証明の振動を伽羅に届けた。
不憫なやつだと持ち主を選べなかった梶の心臓に同情を寄せる。弱い持ち主をそれでも必死に生かそうとする心臓に免じて、今日だけは梶という存在が、消えることも消されることもないよう夜を見守った。
※※※
朝が来た。
希望の朝だろうか。分からない。けれど伽羅の腕の中、微睡んでいる梶は驚くほど柔らかな顔をしていた。
「寝たか」
「はい。一度も起きずにぐっすり」
「どういう神経してんだテメェ」
自分で言うのも何だが特に親しくもない猛獣みたいな男に抱きかかえられていたら伽羅なら絶対に眠ったりしない。『隙をついて絞め殺すつもりだコイツ』と警戒して、一晩中生きた心地がしないだろう。
伽羅は持論を展開する。この世で自分に安心して良いのは、自他ともに甘いと認識している貘か、マルコのような対抗出来得る『暴』を持った者だけだ。伽羅と梶、この関係性で伽羅の腕の檻に収まったままぐっすり眠れるのは、よほどの豪胆か、危機管理能力がゴミだから死んでるかのどちらかしかなかった。そして梶は言うまでも無く後者であった。
呆れている伽羅に対して、梶はふふ、と小さく笑ったまままた再び寝入りそうになっている。お前よくこの流れで二度寝かませるな、と伽羅はア然を顔に出したが、背中越しの梶には残念ながら伽羅の表情は見えていなかった。
「夢を見ました」
「ほぉ」
とろりとした声で梶が告げる。
幸福そうな声色だったので、仕方なしに伽羅も返答した。
「ゲームの中みたいな世界観で、僕は戦士をやっていて、僕の後ろにはいつも大きなヒョウが居るんです」
真っ黒なヒョウですよ、すごくしなやかで格好良い。梶は記憶を辿るように特徴を告げ、自分の身体をがっしりと抑え込んでいる伽羅の手に触れた。「ちょうどこんな感じの太い骨をしていました」
まだ夢心地なのだろう。そうでなければ梶が、こんな風に軽々しく伽羅に触れられるわけがない。
しなやかで堅い腕にしがみ付き、拒絶されないと知るや、梶は安心したように続けた。
「ヒョウは僕の後ろに居るだけで、普段なんにもしないんですけど、時々、僕が敵と戦う時だけ牙や爪を使う時があるんです」
「殺すのか」
「はい、僕を」
「あ?」
「僕が相手に止めを刺そうとすると、その前にヒョウが飛び掛かってきて僕を殺すんです」
誰かを僕が殺す前に。
梶の言葉は感謝に溢れていて、ヒョウの蛮行を称賛しているような口ぶりだった。伽羅は無意識に梶の心音を探る。本格的に目覚める前の、緩やかな心臓の動きが感じ取れた。梶の心臓は今も健気に動いている。命を奪うことを恐れ、伽羅に「命は消すものじゃない」と高説を垂れることまでした梶が、いま己の命が奪われたことに感謝し、さも良いことがあったかのように伽羅に報告してくる。夢の中で命を奪ったのは、おそらくは梶が抽象化した伽羅であるのに、だ。
あぁ歪んでいる、と伽羅はこの弱い生き物を評した。朝からこんな認知の歪みを見せつけられるなんて最悪の気分だ。伽羅をこんな不快な気持ちにさせておいて、自分は呑気に希望の朝が来たといった顔で微笑んでいるから余計に腹が立つ。「だから僕すごくよく眠れました」の一言がはげしく耳障りだった。
「おい、俺はお前のことが好きでも何でもねぇ。爪とぎに使うくらいは何時でもしてやるよ」
「ふふ」
「何を笑う」
「爪とぎ」
「そうだ、爪とぎだ。お前みたいな肉付きの悪い奴は、それくらいにしか使えねぇ」
梶の顔の傷は早くもかさぶたになっていた。若いので傷の直りが早い。新陳代謝もこの年代はまだ活発なら、この程度の顔の傷はすぐきれいさっぱり無くなってしまうだろう。本人がどう考えてようと、梶の身体は生命力に溢れている。ならば消えるべきではないし、消されないよう藻掻くべきだった。
「俺の爪も牙も、お前の命にはすぐ届く。だから余計なこと考えずにこれからも寝ろ」
はい、と呟いて梶が目を閉じた。今寝ろって意味じゃねーよ、と伽羅は苛立ちを募らせて、梶の頭、自分と毛色も毛質も似ている子猫の後頭部を、躾のようにあぐあぐ噛んでやった。