※こちらの後日談。
詳細を追っているとコピ本がホチキスの届かない厚みになってしまうので諸々は省略させていただくが、とにもかくにも秘密裏に関係を深めていた梶隆臣と弥鱈悠助の関係はついに白日の下に晒されることとなった。
カミングアウトの瞬間と言ったらそれはもう衝撃的だ。なんといっても賭郎勝負のペナルティにおいて、敗者である梶を当該勝負の立会人を務めていた弥鱈が公衆の面前でバチボコに掘ったのである。
どうにか関係を悟らせずに行為を終えることが出来れば良かったが、状況的にも梶はどうしたって弥鱈が恋人であることを周囲に伝えなければならなかった。なので葛藤の末に、セックス直前の二人は「実は僕ら付き合ってまして~テヘヘ~」みたいな空気を醸し、周囲がポカーンと口を開けている隙にアナルにペニスを差し込んでさっさとフィニッシュをかましたわけである。
……あん? 説明不足?
ええいうるさい。仕方ないではないか。これは有限物質であるコピー本用に作った話だったし、二人の関係がバレた過程は今後の物語に特に関係ないのである。そんなことをいちいち書いていては時間がいくらあっても足りないし梶の穴はいくら貫通しても不足する。特に梶の方はこれ以上の穴の増減が難しいのだ。一つしかない尻の穴を丁重に扱っていこうという保護管理の観点から見ても、これ以上の前日譚の加筆は不要である。
そんなわけで、この物語は次ページより容赦なく始まる。
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